テニスコートには大きさの規定がありますが、コートと一言に言ってもコートの種類も様々あるのです。
大会ごとに使用されるコートが違うため、プロ選手はどんなコートでも実力を出し切って戦えるタフさと適応力が必要なのです。
今回は、4つのテニスコートとそれぞれの特徴をご紹介していきます。
なぜテニスコートは4種類もあるの?
あるいは、テニスコートはいくつかの種類があります。
硬いハードコート、土やレンガ粉を巻いたクレーコート、天然芝(grass court)、人工芝に砂を混ぜたオムニコート(日本と豪州に多い)など…
こうしたサーフェス(表面)の違いによっても、ベターな動作は変わります。 pic.twitter.com/qKTPI6LYL0
— 西川 匠 Takumi Nishikawa (@physio_tennis) December 4, 2019
なぜ大会ごとに使用されるコートが違うのでしょうか?
それは文化や気候などの土地柄、維持管理のしやすさで各地域で普及しているコートが違うためなのです。
例えばウィンブルドン選手権で使われている天然芝のコート(後述:グラスコートの項目で説明)は、伝統があるコートですが維持管理の難しさから世界的には最も少なくなっています。
統一すればいいと思うのですが、それぞれの地域の問題もありますし今更難しいのかもしれませんね。
ハードコート
今日はめっちゃ久しぶりにハードコートでのテニスしました!🎾
ハードコートは自分の得意サーフェスだったので、サーブとストロークの調子が良かったです!👍 pic.twitter.com/JYVeCeHOpc— しみずしゅうや🎾 (@syuuya3388) March 6, 2018
セメントやアスファルトの上に化学樹脂がコーティングされてできたコートです。
コートの側面がハードなので、ボールの速度が増します。
ハードコートは、他のコートに比べて維持管理に手間がかからないことから、世界中で最も普及しているコートなのです。
試合前や試合中に雨が降っても、ハードコートの場合はすぐに乾くので、比較的すぐに試合を開始することができるのも特徴です。
全豪オープンと全米オープンでハードコートが使用されています。
ハードコートを得意としている選手も多く、やりやすいのかなと感じますね。
クレーコート
おはようございます!
クレーコートの色が好きです🎾では週の後半戦、本日も良い1日に〜!#tennis #クレーコート #錦織圭 #フェレール #ROMA #🇮🇹 #テニス #ククルジャム #帽子 #ハット #キャップ #アウトドア #外遊び pic.twitter.com/CdDSsQ7fuZ
— QUQURU JAM (@QUQURUJAM) May 18, 2017
クレーとは、土で出来たコートのことです。
日本では、粘土質の土の上に砂をまいたものが多く使用されています。
全仏オープンでクレーコートが使用されていて、レンガを砕いて作った粉が使われているため、赤土のような色のコートを見たことがあるという人も多いのでは。
クレーコートのデメリットとしては、とても天候に左右されやすいコートであることがあります。
風が吹くと砂が飛んで目に入ると痛いし、乾燥に弱いのでメンテナンスも手間がかかってしまうところがマイナスポイント。
また、一番の難敵は雨です。
雨が降ると土なのですぐに乾きませんし、水たまりができると水はけ作業に時間がかかり、乾かす時間も要するのですぐに試合を開始することが出来ません。
ボールが弾まなくなったりもするので、プロでも苦手意識のある選手が多いクレーコート。
逆にクレーに強く、クレーコートの大会ばかり総なめという選手もいます。
実力だけでなく、コートの好みによっても実力を出せるかどうかが関わるテニスは、本当に見ていて面白いですね!
砂入り人工芝コート
すっかり快晴でテニス日和の上尾グリーンテニスクラブです。
朝のお天気があっという間にベストコンディションに❗
メンバーの皆さんの打球音が響きます。#上尾グリーンテニスクラブ #イマソラ #上平公園 #テニスコート #テニスクラブ #テニススクール #砂入り人工芝 #上尾 pic.twitter.com/4zpSRKho9z— 上尾グリーンテニスクラブ (@ageogreentennis) May 10, 2018
その名の通り、砂入りの人工芝コートです。
ウェットでもドライでも適度な滑りで、足腰への負担が少ないことが特徴です。
ただ、雨の中の試合や練習のときは、完全に濡れていると滑りやすくなります。
ボールもバウンドしなくなるので、非常にやりにくいという体感があります。
ですが、乾きが早いので、雨が多い日本ではよく使用されています。
このコートは各会社によって呼び方が異なります。
住友ゴム工業(株)は「オムニコート」と呼んでいて、おそらくこの呼び方で呼んでいた人が多いのでは。。
私はずっとオムニコートと呼んできました。
グラスコート
【#ウィンブルドン テニス 増田アナより】
ウィンブルドンテニス閉幕しました✨序盤から波乱あり、クライマックスに新ルール適用ありと今年も目の離せない大会でしたね。素晴らしい2週間と選手、スタッフの皆様に感謝を込めて🎾ありがとうございました!⇒https://t.co/JwUoaCG2P2#wowow #Wimbledon pic.twitter.com/PA7VtP8QEc— WOWOWテニス (@wowowtennis) July 16, 2019
グラスコートとは、天然芝のコートです。
ボールが不規則になるので、サーブ&ボレーを得意とする選手に向いています。
ウィンブルドン選手権のコートで使われていることでも有名です。
天然芝は管理が難しくとても手間がかかるので、現在のところグラスコートを使用しているところはほとんどありません。
ウィンブルドンの試合を見ていても、センターコートは特にベースラインのハゲがすごく目立ちますよね。
それだけ長い年月、きれいに手入れしていても、天然芝なのでハゲてくるのです。
長い歴史とこれまでの激戦の証のようにも見えて、なんだか美しくも見えてくるコートです。
まとめ
コートが違うだけで球速や弾み方などが全然違うのですね。
どんなコートでも、どんなコンディションでも対応しなければならないのがプロです。
それぞれの得意・不得意が出るので、そこを見るのも面白いですよ!
また、実際に自分がいろんなコートでプレーしてみると分かりますが、テレビで見ている以上に本当にコートが変わるだけで、質は変わります。
自分はどのコートが好きかやってみるのも楽しいでしょう。
私は、中高ではずっと学校がクレーコートだったので、クレーが一番好きだしやりやすいと感じています。
でも、大会はオムニコートがほとんどだったので、コートが変わるだけで異様に緊張してしまい実力を出せず・・・なんてこともよくありました。。
ちなみに、室内で行うテニスのときは、カーペットコートといって、絨毯のようなシートを敷いて行います。
簡単に設置できるので、楽天OPなどインドアで使用されています。
ぜひ、テニスを見るときは選手だけでなく、コートにも注目してくださいね!