ワールドカップに出場しても全敗が当たり前、時には100点差付けられたこともあるラグビー後進国と言われていた日本。
日本開催のワールドカップが開催される前までは、ラグビー後進国でワールドカップをやっても…なんて言われていましたが、前評判を覆して日本代表も大躍進、大会は大成功といえます。
同時に日本代表のラグビー世界ランキングも最高では6位(現在は8位)まで上昇し、ティア1に日本代表を入れるべきという声も高まってきています。
このラグビー世界ランキングですが、世界ランキングといえば、サッカーが有名ですが、サッカーの世界ランキングにと比べても変動が激しい気がしませんか?
ラグビーの世界ランキングの算出方法はどうなっているのでしょうか?
現在(2019年10月29日)のラグビー世界ランキング
現在(2019年10月29日)のラグビー世界ランキングは以下のようになっています。
1位 | イングランド代表 |
---|---|
2位 | 南アフリカ代表 |
3位 | ニュージーランド代表 |
4位 | ウェールズ代表 |
5位 | アイルランド代表 |
6位 | オーストラリア代表 |
7位 | フランス代表 |
8位 | 日本代表 |
9位 | スコットランド代表 |
10位 | アルゼンチン代表 |
『ラグビー世界ランキング』より
われらが日本代表はスコットランド代表に勝利をして、決勝トーナメント(ベスト8)に進出したのちは過去最高位の世界ランキング6位まで上昇しましたが、南アフリカ代表に敗れて現在は8位となっています。
サッカーのイメージですと毎試合で変動しているイメージはなかっただけに、ラグビーの世界ランキングは変動が激しいと感じた人も多いのではないでしょうか?
過去にアイルランド代表が1位だったはず!?変動が激しいラグビー世界ランキング
ラグビーワールドカップが開催される前は、日本代表が2回戦で対戦するアイルランド代表が世界ランキング1位と言われていて「世界ランキング1位のアイルランド代表と対戦!」と謳っていましたよね。
世界ランキングに限らずアイルランド代表は発祥の地のひとつで、ティア1の超強豪国には違いないので、日本代表のアイルランド代表への勝利は歴史的大金星には違いないのですが現在のアイルランドの世界ランキングは5位。
5位と8位では大金星という言い方が正しいのか疑問に思ってしまう人もいるでしょう。
大会開催前はアイルランド代表はあのニュージーランド代表よりランキング的には上位だったわけで、アイルアンド代表は日本代表に敗れ決勝トーナメントでもニュージーランド代表に敗れてしまったため、世界ランキング5位まで落ちてしまったのです。
他の国を見てもまず今の世界ランキング上位4か国がそのままワールドカップベスト4に残っている4か国ですし、ベスト8に残った8か国が世界ランキング上位8位までになっていることを見るとやはり現状での実力順と言えるでしょうね。
ちなみにアジアで見れば日本代表の8位に次ぐのは24位香港代表・31位韓国代表・42位フィリピン代表と、他の大陸と比べてまだまだ後進大陸です。
今回の日本代表の躍進に影響を受けて、日本のみならずアジア全域でラグビー熱が高まれば、世界的にラグビーの底上げになっていくでしょう。
ラグビー世界ランキングの算出方法
では、本題ラグビーの世界ランキング算出方法はどのような計算方法なのでしょうか?
ラグビーの世界ランキングはポイント制で、国同士の試合・テストマッチ・ワールドカップなどの国際大会があるときにポイントは変動します。
つまり、試合を行わないとポイントが加算されることはないので順位が落ちていくわけです。
そのためワールドカップで敗退が決まると、ポイントが加算される機会がなくなるので下落をしますし、勝ち残っていると試合があるので順位が上昇するというわけです。
詳細の算出方法はちょっとややこしくて、分かりやすいのは同じポイントの国同士の対戦の場合、勝てばプラス1ポイント・負ければマイナス1ポイントとなります。
ただ実力差がありますから、まったく同じポイント数の国同士の戦いというのはあまり考えられません。
ポイント上位の国の場合、勝ちでプラス1-0.1xポイントアップ、引き分けで0.1xポイントダウン、負けで1+0.1ポイントダウンとなります。
逆にポイント下位の国が、勝ちでプラス1+0.1xポイントアップ、引き分けで0.1xポイントアップ、負けで1-0.1ポイントダウンとなります。
つまりワールドカップで日本代表は『アイルランド代表がポイント上位国だった』ので、『大幅にポイントがアップ』されたということですね。
4年前に南アフリカを破ったブライトンの奇跡の際もかなりの大幅アップだったに違いありません。
ちなみにサッカーでの世界ランキング算出方法も、同じポイント制で『基本1か月に1回算出する』ためラグビーほど変動が激しくはないのです。
サッカーでは、結果(M)と重要度(I)、対戦国の強さ(T)、大陸連盟間の強さ(C)に基づいて、M×I×T×C=ポイントで算出されるため、ラグビー以上にややこしく素人では特に分かりづらい算出方法となっています。
20年前は日本代表も本当に後進国だった!ここ20年の日本代表の躍進ぶり
今でこそ8位とラグビー強豪国に仲間入りできるほどになった日本代表(ブレイブブロッサムズ)ですが、ほんのわずか20年前くらいまでは現在の韓国代表(31位)と同じくらいのアジアでは上位なものの、世界的に見たら後進国でした。
あれから20年、今回のワールドカップ自国開催もありますが、外国人選手・ヘッドコーチの招聘・自国リーグ(トップリーグ)の発展などでコツコツと実力を上げていった成果が今にあります。
次の20年、よりラグビー強豪国と日本代表がなるためにも、トップリーグのプロ化などまだまだ課題は多いように思えます。
まとめ
今回は「ラグビー世界ランキングの決め方」についてお伝えしました。
いつの日か、日本代表が1位になったなんて言われる日が来るのでしょうか?
現在の8位という順位も夢のようなので、いつの日かこのままラグビーを普及、発展させれば叶わない夢ではないのかもしれません。