ロードレースで使用されている自転車はロードバイクという種類のものです。
みなさんも見かけたことあるのではないでしょうか。
軽くて速く走れるというのがロードバイクの特徴になっており、金額もママチャリとは比べものになりません。
プロ選手の商売道具であるロードバイク。
いくらするのか、また、どれくらい軽いのか気になりますよね。
そこで今回はツール・ド・フランスで活躍しているトップチームのロードバイクを紹介していきます。
●●万円!?トップチームの自転車はすごかった!
Throwing is back to our favorite day in July of 2019 #Pinarello #TDF2019 #DogmaF12 #IconMakers #TeamIneos #TBT pic.twitter.com/MqPmOoRKkQ
— Pinarello US (@Pinarello_US) November 14, 2019
それでは早速、海外のトッププロチームのロードバイクを見ていきましょう。
紹介するのは2019年のツール・ド・フランスの総合順位トップ3チームです。
1.モヴィスターチーム(スペイン)
2.トレック・セガフレード(アメリカ)
3.チーム イネオス(イギリス)
1.モヴィスターチーム(スペイン)
さて、まずはモヴィスターチームのバイクから見ていきましょう。
メーカー:CANYON(キャニオン)
モデル:Ultimate CF SLX DISC 9.0 TEAM MOVISTAR
価格:¥854,000(税抜き)
重量:7.0kg
画像出典:Canyon公式HP
このCANYONというメーカーはコストパフォーマンスに優れており、安くて高性能なロードバイクを展開しています。
2.トレック・セガフレード(アメリカ)
つづいてトレック・セガフレードです。
このチームはコースレイアウトによって2つのロードバイクを使い分けています。両方見ていきましょう。
このロードバイクは6.68kgと軽量です。なので選手は山岳ステージのような登りが多いコースでこのロードバイクを使用します。
さきほどのバイクに比べて重量がありますが、風の抵抗が減るような設計が施されています。
重量がハンデとならないような平坦が多いコースで使用されます。
3.チーム イネオス(イギリス)
最後に、2019年ツール・ド・フランスの総合優勝者を生み出したチーム イネオスのロードバイクを見ていきましょう。
力の加わる箇所が分析され、左右非対称の形状となっており、バランスのとれたバイクに仕上がっています。
価格にばらつきがありますがトップチームが使用しているロードバイクは100万円前後ということがわかりましたね。
それにしても高い…。
ロードバイクってどれくらい軽いの?
https://twitter.com/SugiPinarello/status/1165754191685406722
プロ選手が乗るロードバイクってものすごい軽いことをご存じですか?
どれくらい軽いかというと…小指だけで持ちあげられるレベルです。
また、小学生くらいの子どもが楽々と持ち上げることができます。
ママチャリは絶対に無理ですよね。
ロードレースはは登りに関していうと、自転車は軽ければ軽いほど有利になります。
じゃあもっと軽くすればいいのでは?って思いますよね。
実はUCI(国際自転車競技連合)によって公式戦で使用するロードバイクは6.8kgをきってはいけないというルールが定められています。
ロードバイクは選手の命を乗せているわけですから、極端に軽量化して自転車の強度が落ちてしまったら破損の原因になって重大な事故につながりかねません。
ですから、上記のロードバイクも6.8kgを基準として設計されているわけです。
もし重量が6.8kgをきってしまった場合は重りをつけたり、部品を交換したりして対応します。
なんで100万円以上もするの?
By the way it's a great custom make bike by my friends @Pinarello_com so light . pic.twitter.com/pOsSe8qg8X
— Lord Sugar (@Lord_Sugar) April 22, 2019
なぜ自転車に100万円もの値段がついているのでしょう。
それはメーカーの開発技術の結晶だからです。
これらのロードバイクは全て風洞実験による空気力学や、独自の技術を生かした構造力学に基づいて制作されており、素材には軽くて強度のあるカーボンを採用しています。
また、電動の変速装置が採用されており選手のストレスを出来るだけ減らすような自転車に仕上がっています。
トッププロチームの商売道具に妥協は許されませんからね!
番外編!最軽量のロードバイク!
実は6.8kgの基準を大きく下回るロードバイクが販売されています。
しかも個人で改造したものではなくメーカーから販売されているものです。
それがこちら!
ホイールなどの部品を交換することで更に軽量なロードバイクに進化します。
公式戦では使えませんが、趣味でこのような軽量なロードバイクに乗るのもいいですね。
まとめ
ロードバイクの性能と価格は比例しているということがおわかりいただけたと思います。
とても自転車の値段とは思えませんよね…。
ロードレースは機材スポーツです。
自転車の性能が成績につながるといっても過言ではありません。
だからこそ、メーカーは惜しみない努力と技術力を総動員して開発に取り組んでいるのです。
選手の求める快適性と剛性のバランス…ロードバイクは非常に奥が深いですね。