2019年11月3日に行われたF1第19戦アメリカGPで、イギリス国籍ドライバー、ルイス・ハミルトン選手が通算6度目のF1ドライバーズチャンピオンを決定しました。
ルイス・ハミルトン、自身6度目のF1ワールドチャンピオン獲得 / 2019年のF1世界選手権#F1jp | #F1 | #LewisHamihaton | #MercedesAMGF1 | #USGP 🇺🇸https://t.co/2UvuIfEmK2
— F1-Gate.com (@F1Gate) November 3, 2019
2008年にマクラーレンチームで初のチャンピオンに輝き、以後2014年と2015年、2017年から2019年と実に6度も獲得しています。
ルイス・ハミルトン🇬🇧2019年F1世界タイトル獲得!
自身6回目、シューマッハの大記録7にあと1まで迫る #F1jp pic.twitter.com/JiCD6p5wGs— フィジ子 (@JTMcLaren) November 3, 2019
さて、今回の本題は、F1のチャンピオンに数多く座っている選手の国籍について触れて、何故その国の選手はチャンピオンを獲れるのか。紹介しつつ考えていきます。
単刀直入に!この国が一番チャンピオンに輝いてます
F1の本場イギリスが断トツ!
まずは単刀直入に国別にF1のドライバーズチャンピオンを獲得した回数を確認していきましょう。(カッコ内はチャンピオンを獲得した人数)
・1位 イギリス 19回(10名)
・2位 ドイツ 12回(3名)
・3位 ブラジル 8回(3名)
・4位 アルゼンチン 5回(1名)
・5位同率 フィンランド(3名)、オーストラリア(2名)、オーストリア(2名)、フランス(1名)
トップはイギリス国籍
実に19回、総勢10名がチャンピオンを獲得しています。
先日のアメリカGPで6度目のチャンピオンに輝いたルイス・ハミルトン選手が最多回数。
かつて自チームでF1参戦していた、ジャッキー・スチュワート氏、ジョン・サーティーズ氏、「父・グラハム氏と息子・デイモン氏」のヒル親子、ジム・クラーク氏、マイク・ホーソン氏、ジェームス・ハント氏。
F1の繁栄期から現代までを支えてきた選手達の名前が名を連ねています。
創立して最初のレースがイギリスで行われた事、現在参戦しているチームの本拠がイギリスに構えている事。
本拠をイギリスに構えている影響で、イギリス国内の下部カテゴリーのレースで若い選手を見出すチャンスが多い事も要因です。
2位のドイツ国籍
合計12回はイギリスに次ぐ多さ。
1994年にミハエル・シューマッハ氏が初のチャンピオンに輝きました。
2000年代前半、「フェラーリ&ブリヂストン&シューマッハ」という最強の組み合わせでドライバーズチャンピオンだけでなくコンストラクターズタイトルも堅持してきた実績があり、歴代選手最多の7回もチャンピオンを獲得している事で示しています。
また、通算4回で現役選手のセバスチャン・ベッテル選手が獲得している事も、ドイツ国籍が堂々の2位となっている要因です。
ルイス・ハミルトン氏のメルセデスAMGチームのチームメイトであったニコ・ロズベルグ氏は2016年に最初で最後のチャンピオンを獲得し、そのままF1を引退したという事は記憶に新しいです。
ドイツは、自動車メーカーが数多く本拠に置いていて、メルセデスが長年参戦を続けており、ミハエル・シューマッハ氏も若手時代にはメルセデスの育成ドライバープログラムの一員であった事で勢力が強いという面もあったと考えられます。
3位のブラジル国籍
合計8回です。
うち、ネルソン・ピケ氏とアイルトン・セナ氏で3回づつ、「レース家族」フィッティパルディ家の一代目、エマーソン・フィッティパルディ氏が2回おチャンピオンに輝いています。
ネルソン・ピケ氏もアイルトン・セナ氏も、共にホンダのエンジンを搭載したF1マシンでチャンピオンに輝いています。
日本系メーカーにチャンピオンをもたらした功労者でもあります。
4位のアルゼンチン国籍
合計5回。
F1が開幕した1950年代、創世期に活躍したファン・マヌエル・ファンジオ氏がもたらした物です。
歴代3位のチャンピオン獲得回数を誇り、且つ46歳での「最年長」でのチャンピオン獲得は破られていない記録となっています。
尚、ファン・マヌエル・ファンジオ氏以降、チャンピオンはおろかF1に昇格したドライバーは、2000年のガストン・マッツァカーネ氏が最後となっています。
5位のフィンランド国籍
合計4回獲得。
1998年と99年にミカ・ハッキネン氏がミハエル・シューマッハ氏との激しいバトルを制して掴み取り、遅咲きの30歳でチャンピオンに輝きました。
また、ドイツ国籍の息子ニコと共にチャンピオンに輝いていたケケ・ロズベルグ氏、現役フィンランド人のキミ・ライコネン選手が2007年にチャンピオンを獲得しています。
同率のオーストラリア、オーストリア、フランスを確かめていくと、ジャック・ブラバム氏、アラン・ジョーンズ氏、ニキ・ラウダ氏、ヨッヘン・リント氏、アラン・プロスト氏という偉大な名前が軒を連ねています。
まとめ
ここまでざっと挙げて来ましたが、イギリス国籍の強さが群を抜いていました。
チームの本拠が置かれていて、名門のマクラーレンチームは昔から若手育成プロジェクトを組んでいるという事が大きく強みとなっています。
実際、ルイス・ハミルトン選手も該当します。
現在、マクラーレンの新人選手であるランド・ノリス選手も1999年生まれのイギリス国籍で、将来のチャンピオン候補の一人でもあります。
果たして、この先日本国籍の選手がこの歴史の中に割って入ってくるのか。
ホンダエンジンを積んだマシンで日本国籍の選手が頂点に立つ姿を心待ちにしましょう。