サッカーは手でボールを扱ったら反則というスポーツです。
そんなサッカーの中(11人の中)で、唯一手でボールを扱うことが許される選手がいますね。
そう!
それはゴールキーパー(GK)です。
「最後の砦」と言われるGKは、サッカーにおける守備の責任者とも言えます。
手を扱うことを許される代わりに、守備の全責任を負うポジションです。
一つのミスが失点に繋がり、チームの勝敗に関わるという過酷なポジションとなっています。
そんなGKに求められるスキルは多岐に渡ります。
反射神経や体格の良さといった「身体能力」と戦術を理解して「第二の監督」として指示が出せる「知性」が必要です。
近年Jリーグでは外国人GKの活躍が目立ちます。
そんなGK事情について調べました。
外国人GKが増加した理由
https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1166183553765277697
現在、J1リーグは全18チームで構成されています。
その中で外国人GKが選手登録されているのは11チームです。
実に半分以上のクラブに外国人GKがいることになります。
その外国人GKの中でも最も多いのが韓国人です。
なんと9人もの韓国人GKがJリーグで活躍しています。
中には韓国代表の選手も多くいます。
その他にオーストラリアや、ポーランド出身のGKが活躍しています。
ではなぜ外国人GKが増加しているのでしょうか?
その理由は大きく3つあります。
身体能力の高さ
GK練習は動きが予測できるので1枚目のようなのは比較的簡単に撮れるが、試合の中で動きを追うととたんに失敗する。2枚目は珍しくうまくいったやつ。 #ベガルタ仙台 #ヤクブ・スウォビィク #vegalta #JakubSłowik pic.twitter.com/dHSdarz7r0
— 小説の流布 (@azusa55go) October 22, 2019
まず、なによりの理由として挙げられるのが身体能力の高さです。
世界で活躍しているGKのほとんどは身長190センチ以上です。
そして現代のサッカーではGKには190センチが必要だと考えられています。
もちろん日本人でも190センチ以上のGKはいますが、身長以外の面で各クラブが求めているラインに達していない現状があります。
身長だけでなく、手足の長さや、身体のバネ、パワーといった面で日本人がどう頑張っても越えられない壁が存在します。
出場機会の確保
https://twitter.com/frosuki/status/1081074778436382720
Jリーグには韓国人GKが多いのは前述しました。そんな韓国のトップリーグは全12チームで構成されています。
全18チームのJリーグに比べて、6チームも少ないですね。
GKというポジションのレギュラーは各チーム1人です。
GK以外のポジションでは、ポジションを変えて出場することもできます。また、途中出場で試合に出ることができます。
GKはGK以外のポジションで出ることはできませんし、怪我やアクシデントがない限りGKを途中交代することはありません。
韓国に12チームしかないということは、GKでレギュラーとして出場できるのも12人です。
よって国内で活躍することが難しい選手が海外に目を向けるのは当然のことであり、日本が選ばれている現状があります。
誤解してほしくないのは、全ての外国人GKが出場機会を求めて日本に来ているわけではありません。
各国代表の実績を持つ素晴らしいGKも日本にきています。
GKの特性
https://twitter.com/reimarugo/status/1197685467723943936
GKはサッカーの他のポジションとは求められるスキルが大きく違います。
一つのミスが敗北に繋がる大きな責任があるポジションだと伝えました。
つまりGKはサッカーの勝敗のカギを握っています。
カギを握っているならばできるだけ良い選手が欲しいですよね。
でも良いGKを育てるには実戦経験を積ませなければならないので、時間が掛かるのです。
J1からJ3まであって毎年、昇格や降格を争っている中で新たなGKを育てる時間がないのが現状です。
優秀な日本人GKは他のチームで活躍しているので即戦力になる外国人を補強しているチームが増えてきています。
日本人GKが生き残るには
西川周作選手ももう33歳なんですね。2006年5月 カシマでの鹿島 0-1 大分の試合の西川周作選手のセーブすごかった。 pic.twitter.com/KhHUZwBE1a
— 森 裕紀 (@hm102) November 24, 2019
GKは実戦経験を積んで成長するポジションです。
現状のままでは、優秀な日本人GKを育成することはできません。
優秀なGKを育成できないことは日本代表のチーム力にも大きく影響します。
真っ向勝負では太刀打ちできない面もありますので、日本人が外国人に勝るストロングポイントを見つけて、日本独自のGK像を確立することが求められます。
そしてJリーグ全体で日本人GKを育成する共通意識も大事ですね。
韓国では外国人GKは出場できない決まりがあります。
よって韓国人GKの出場機会が確保されています。
現在のJリーグを見ても韓国人GKの能力の高さは周知の通りです。
目先の勝利にこだわらずに育成に目を向けられるような環境づくりも必要ですね。
そうしなければ優秀な日本人GKは成長できません。
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まとめ
JリーグのGK事情についてまとめました。
ひと昔前までは、外国人GKはコミュニケーションの課題により敬遠されていました。
しかし、事情は変わって近年のJリーグでは外国人GKが活躍しています。
現状のままでは日本人GKが成長せず、日本サッカー界の成長も見込めません。
優秀なGKの育成無しでは日本代表のW杯で良い結果を出すことも難しいです。
日本代表がW杯でベスト8進出するためにも、日本人GKの育成に力を注いでほしいですね。
そして欧州の舞台で活躍する日本人GKの姿も見てみたいですね。