プロゴルファーは高額な年収を手にすることができるスポーツ選手の一つとしてあげられることが多いです。
しかし、大会の賞金でもらえる金額はトップの選手でも年間1億円~2億円ほどで、プロ野球選手などと比べるとそれほど多くないように見えます。
しかし、プロ野球と違い、個人でスポンサー契約を結ぶことの多いプロゴルフの世界では、そのスポンサー料(契約金)が賞金を上回ることがあります。
プロゴルファーはスポンサー企業からどれほどのお金をもらっているのか、調べてみたいと思います。
石川遼のスポンサー料
【今季3勝目】石川遼 史上最年少28歳82日で生涯獲得賞金10億円突破https://t.co/dPfOQXudA5
これまでの最年少は池田勇太の31歳269日。石川はこの記録を3歳以上縮め、初の20代での達成となった。 pic.twitter.com/uYxKx3UwZ2
— ライブドアニュース (@livedoornews) December 8, 2019
石川遼が鮮烈なプロデビューを果たした際、当時高校生であった石川遼に対し以下のような契約を結んでいます。
2008年 | ヨネックス10億円(5年) |
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コカ・コーラ5億円(5年) | |
パナソニック5億円(5年) |
上記の3社は5年後に契約更新を行わず、新たなスポンサーとさらに高額な契約を結んでいます。
2013年 | キャロウェイ18億円(3年) |
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ダンロップ2億円(2年) | |
カシオ6億円(3年) |
メインどころの3社だけでも年間10億円近い金額で、いずれも2019年まで契約を更新し続けています。
その他にサングラスの山本光学(SWANS)や、スピードラーニングのCMでおなじみのエスプリラインといった契約を合わせると、年間10億円は楽に超えていきます。
プロ野球選手ではこれだけの金額には届きませんね。
松山英樹のスポンサー料
【#松山英樹 選手 #ダンロップフェニックス】
初日は3位タイと好発進。しかし、その後のトラブルでスコアは停滞。最終日の猛チャージを誓いましたが、悪天候による中止のため8位タイで大会を終えました。
⇒ https://t.co/HCO57swIfb
次戦は12/12(木)から「プレジデンツカップ」に出場します。#LEXUS pic.twitter.com/SR2ZafW2QH— LEXUS / レクサス (@lexus_jpn) November 27, 2019
石川遼よりも海外での実績がある松山英樹はどうでしょうか。
2013年 | TOYOTA6億円(3年) |
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ANA3億円(3年) | |
2017年 | TOYOTA6億円(3年) |
ダンロップ30億円(5年) | |
オークリー1500万円(3年) |
プロデビュー当時の金額では石川遼に劣りますが、米ツアー日本人最多の5勝に到達した2017年には超大型の契約を結んでいることがわかります。
渋野日向子のスポンサー料
https://twitter.com/JAL_Official_jp/status/1207214641161658369
全英オープンで日本人2人目となる海外メジャー優勝を果たし、流行語大賞も獲得した大ブレイクした渋野日向子についても見てみたいと思います。
2019年 | RSK山陽放送 |
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PING | |
BEAMS | |
ナイキ | |
キャンディル | |
ミック工業 | |
T-ポイント |
残念ながら、各スポンサーからの契約金は出ていませんでした。
ちなみに、RSK山陽放送は岡山のテレビ局、キャンディルの社長は岡山出身、ミック工業は岡山工場の縁でスポンサーになったとのことで、地元岡山が大好きであることは確かでしょう。
タイガー・ウッズのスポンサー料
タイガー・ウッズ「日本で優勝できたことを一生忘れない」松山の健闘たたえる/米男子https://t.co/PY0R2n92oz #TigerWoods #タイガーウッズ#ZOZOチャンピオンシップ pic.twitter.com/do1GN50c07
— サンスポコム (@SANSPOCOM) October 28, 2019
海外ではどうでしょうか。
誰もが知っているタイガー・ウッズを例に見てみたいと思います。
1996年 | ナイキ4000万ドル(5年) |
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2001年 | ナイキ1億ドル(5年) |
2006年 | ナイキ以降契約更新 ※金額不明 |
この他にもゼネラルモータース、アメリカンエキスプレス、アクセンチュアといった世界を代表する大企業がスポンサーになっており、最盛期には年間で約5000万ドルをスポンサー料としてもらっていたと言われています。
スポンサー料の平均額、最高額、最低額は?
日本に話を戻して、スポンサー料の平均額ということになると、男子シード選手(賞金ランキング75位以内の選手)でだいたい年間1000万円はもらえると言います。
よく、シード権を獲得したいという選手の目標を耳にしますが、試合に出られるということ以上に、こうした契約の上でも重要になってくるのですね。
最高額については、石川遼がキャロウェイと結んだ3年18億円と、松山英樹がダンロップと結んだ5年30億円(いずれも年間換算で6億円)が今のところの最高額となっています。
ちなみに、ダンロップスポーツの2017年12月期の国内売上高は約335億円(北米を加算しても412億)ですので、10%近くが松山選手にポンと入ってしまったというのは驚きですね。
プロになりたての無名選手であれば、知人の個人事業主等に頼んで「練習代として月5万円」といった契約を結ぶこともあるそうですので、これが最低額と考えてよいでしょう。
まとめ
プロの世界はよく
「賞金だけで食っていけるのは一部の選手」
「大会に出場するだけでも多大な経費がかかる」
と言われてきましたが、こうしたスポンサー料もどんどん公にしてもらうことで、夢のあるスポーツ選手というイメージを維持してもらえたら良いと思います。