今年のプロゴルフは、男子女子ともに賞金王(女王)争いが最終戦最終日までもつれるエキサイティングな年となりました。
しかし、難しいコースをアンダーで回ってくるトップ選手の裏で、予選通過もならなかった選手の中には80台を叩いてしまう選手もいます。
では、これまでの長いプロゴルフの歴史の中で、我々アマチュアのように100以上叩いてしまった選手はいるのでしょうか?
また、最も悪いスコアはいくつなのか?
気になったので調べてみました。
男子の最悪スコアは●●ミス!?
さあ‼️
来週5月2日(木曜日)~5日(日曜日)
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まず男子のこれまでの最悪スコアを調べてみると、「122」という記録が残っているようです。
(鈴木規夫選手・1987年東海クラシックにて)
あっさりとゴルフ初心者のようなスコアを叩いてしまっているように見えますが、実は本当に122打も打ったわけではなく、スコアカードの9ホール目に誤ってハーフの合計スコア「42」を書いてしまい、それ以外の17ホールと合わせて122というスコアになってしまったものだそうです。
ゴルフの競技では、本人がスコアを書くことはなく同伴者がスコアを書いて本人に渡すことになっています。
つまり、同伴者の誰かが間違えて記入し、本人も気づかずにそのまま提出してしまったのですね。
また、ゴルフのルールでは本来のスコアより多く書いてしまった場合の罰則はなく、書いたほうのスコアがそのまま採用されてしまいます。
そのため、未だ30年以上破られていない最悪スコアとして残ってしまったようです。
(ちなみに、鈴木規夫選手は国内ツアー16勝、マスターズや全英オープンにも出場している当時トップクラスのプロでした)
女子の最悪スコアはペナルティ数がすごいことに
米女子ツアー7年目の上原彩子。挑戦し続ける心に一切の迷い無し。(南しずか)#ゴルフ #golfjp #上原彩子 https://t.co/6dVaIyNvsM
— Number編集部 (@numberweb) April 2, 2019
女子のほうでは男子を上回るスコアがありました。
そのスコアは「141」。
(上原彩子選手・2016年伊藤園レディスにて)
やはりこれも誤りによるもので、「リフト&クリーン(※後述)」というローカルルールの処置を誤っていたことが原因でした。
しかもその回数が多く、気付いたのが翌日であったため、
・誤った処置の回数が19回で38打罰
・それによるスコア誤りのホールが15ホールあったため30打罰
もともとの73というスコアに上記の68打罰を足して、141打という記録になりました。
これが女子ツアーでの最悪スコア記録になります。
リフト&クリーン
雨でぬかるんでいる日に、ボールを拭いて元の場所に戻すことができるという特別規則。
近いルールに「プリファード・ライ」があり、こちらは拭いた後に1クラブ以内にずらしてプレーすることができる。
上原選手はこちらの処置をしてしまった。
「誤り」以外で悪かったスコアは?
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— 大津将史(セイオット) (@seiotto) July 28, 2016
知りたかったのはそれではなく、「アマチュアのように100以上叩いてしまうことなんてあるのか」ということでしたが
ありました。
2014年国内男子ツアーの開幕戦、東建ホームメイトカップで、大津将史選手が記録したのは前半53、後半48の101というスコア。
これはアテストミスや特別なペナルティ加算によるものではなく、OB含め純粋なスコアとして叩いた数字であり、間違い以外ではこれが男子ツアー最悪スコアとして残っています。
それまでの最悪スコアは93であったため、純粋に100以上を打ったのは男子ではこの1回のみのようです。(女子では上原以外では4回記録)
最少スコアでギネス記録になったのはあの人!
最少ものランキング!No.5 『石川遼 世界最少スコア「58」 ~第51回中日クラウンズ最終日の奇跡~ 』 #石川遼 https://t.co/yGMojB947e pic.twitter.com/m6azDavG1e
— どーでもいい日記 (@dodemo118) June 19, 2016
少し辛い話になってしまったので、最少スコアの話もしたいと思います。
記憶に残っている人も多いかと思いますが、2010年の中日クラウンズ最終日でのこと。
日曜日のゴルフ中継が始まりリーダーボードが映し出されると、昨日までの順位が入れ替わり、上位にいなかったはずの石川遼選手が断トツの1位につけ既にホールアウトしていました。
この日の石川遼選手は「58」というツアー最少スコアで回り優勝。
そしてその1ヶ月後、世界最少ストローク記録としてギネスブックに認定されました。
残念ながらこの世界記録は、2012年にオーストラリアのライン・ギブソン選手がアメリカツアーで55を出したしたことにより破られることとなってしまいました。
まとめ
いかがだったでしょうか。
プロの試合で次に現れるのは、101を超えるスコアかでしょうか、それとも58を切るスコアでしょうか。
ぜひ後者を達成する選手が現れ、より一層ゴルフ界が盛り上がってくることを期待したいと思います。