選手の入れ替わりが激しく、毎年多くの選手が引退を余儀なくされるなど厳しい世界であるサッカー界。
各大会では新たなスターが誕生する一方で、一時代を築いたスター選手も続々とスパイクを脱いでいきます。
選手の引退後の生活、皆さんは知っていますか?
元選手が監督やコーチの指導者になったり、解説者としてテレビで活躍したりするシーンは多く見られます。
他にもサッカー界から身を引いて、別の世界で活躍する人たちもいます。
しかし逆に選手を引退してから犯罪に手を染める選手もいたりと、誰もが順風満帆な人生を歩めてはいません。
今回は、スター選手としてサッカー界で活躍したのに、引退後に残念な人生を歩んでしまっている選手2名を紹介したいと思います。
伝説の元ブラジル代表FW『アドリアーノ』選手
一人目は元ブラジル代表のアドリアーノ選手です。
アドリアーノ選手は、1982年にブラジルのリオデジャネイロで生まれたサッカー選手でブラジルのフラメンゴで、プロとしてのキャリアをスタートさせました。
イタリアの名門インテルで2004-2009年に大活躍した選手です。
ブラジル代表にも選出されて、国際Aマッチに48試合出場して27ゴールをあげています。
主な個人タイトル
コパ・アメリカ2004 得点王、MVP
FIFAコンフェデレーションズカップ2005 得点王、MVP
2009年ブラジル選手権 得点王
クラブチーム、ナショナルチームと共に世界の大舞台で得点王やMVPに選ばれるなど、間違いなくスター選手といって良いでしょう。
左足から繰り出される強烈なシュートは、相手GKにとっては脅威でした。
また、アドリアーノ選手が蹴るFKの壁になる選手の恐怖を想像しただけで、肝が冷えてしまいます。
しかし、彼の私生活には多くの問題を抱えており『アルコール依存・暴力事件・うつ病発症』などが重なって、アメリカ四部チームでのプレーを最後に引退しています。
引退後には、ブラジル最悪のスラム街でホームレス同然の生活をしている場面の写真が公表されたりと、元スター選手の面影はどこにもないような生活を送っています。
アドリアーノ選手のスーパーゴール集
世界中のサッカーファンを魅了した『ロナウジーニョ』選手
続いては、ロナウジーニョ選手です。
こちらもブラジル出身の選手でバルセロナで大活躍した選手です。
今や世界最高の選手と言って間違いないメッシ選手のデビュー時代の師匠的な存在として君臨していました。
彼のプレーの特徴はなんと言っても見ている人を楽しませるプレーです。
そして、自らが最もサッカーを楽しんでプレーしていると選手でしたね。
バルセロナ時代には二度のリーグ優勝や、14年振りのヨーロッパチャンピオンズリーグ制覇に貢献しました。
また、2004年・2005年と2年連続で、FIFA世界最優秀選手にも選ばれています。
ブラジル代表としても、U-17世界選手権・コパアメリカ・2002年のワールドカップで優勝するなど当時の世界一の選手と言える存在でした。
また、現在活躍しているプロ選手の中にも、ロナウジーニョ選手に憧れてサッカーを始めたという人が多くいます。
それだけ多くの人から憧れられた選手ですが、引退後はミュージシャンやサッカー伝道師として活動しているようです。
しかし、残念なニュースが入ってきました。
違法建築の罪で2000万円罰金刑に処せられたようです。
更に、ロナウジーニョはこの支払いを拒否!
罰金額は膨らみ続けて、なんと4億7000万円になりました。
彼の国外逃亡を恐れた当局はロナウジーニョのパスポートを没収する事態にまでなりました。
パスポートを没収された時のロナウジーニョの預金残高は「775円」とサッカー選手として、稼いだお金はどこへやらです。
仕事の大多数を海外でおこなっていたため、パスポート没収で仕事は激減。
果たして全ての罰金を、払える日は来るのでしょうか。
そして、10月17日に1試合限りの現役復帰戦がコロンビアで行われるそうですが、無事に出国出来るのでしょうか?
ロナウジーニョ選手の全盛期トリックプレイ集
まとめ
今回は、スター選手から転落した2名の選手を取り上げました。
このように引退後に転落するプレーヤーは多いみたいですね。
「引退後も現役時代の金銭感覚が抜けない」
「サッカーしか、してこなかったので、社会経験が無い。」
などの理由で引退後の人生をうまく歩めない人がいます。
アルコール依存になったり、犯罪に手を染めたりする人もいるのは残念なことですね。
かつてはスターとして子どもたちの憧れの的だった選手の転落人生を見るのは嫌なものです。
しかし、アドリアーノ選手はアルコール依存などの過去を断ち切って、現役復帰を目指してトレーニングを始めているようです。
ロナウジーニョ選手も現役時代には、どんなにDFに囲まれて絶体絶命のピンチに陥ってもあらゆるアイデアとテクニックでピンチをくぐり抜けてきました。
きっと今回のピンチも持ち前の人格とアイデアでくぐり抜けてくれると信じています。