F1マシンは各チームごとにカラーリングや大きなロゴなどが沢山入っており、誰もがイメージするであろうレーシングカーのお手本のような見た目となっています。
しかし、このカラーリングが何を基準に決められているかや車体の無数のロゴが何なのかを皆さんはご存知でしょうか?
今回はマシンのカラーやイメージを決める「スポンサー」とF1の関係についてお話していきます!
F1と言えばフェラーリ!マシンの赤はフェラーリだから?それとも?
【Ferrari SF90】
2019年のF1に参戦したマシンエアロはインダクションボックスの小型化
冷却系の大型化でサイドポッドが大きく
なっている。心臓部は1.6L V型6気筒+MGU-K
“Ferrari 064”ベッテルに加え、アカデミー出身のS.ルクレール
が加入し通算3勝を挙げるも、メルセデスの
軍門に下る pic.twitter.com/MJIqn2jzSc— カリキ@迷車を斬る 新作作ってます (@kariki81) December 25, 2019
フェラーリと言えば「真紅の跳ね馬」のニックネームを持ち、市販車もメインカラーが赤。
フェラーリ=赤というイメージが出来るほど赤いイメージが強いメーカーです。
そのフェラーリのF1マシンももれなく赤いのですが、この赤色は実はスポンサーのカラーリングでもあるのです。
この赤色は世界最大のたばこ会社フィリップモリス社の有名タバコブランド「マルボロ」のカラーイメージなのです。
1968年以降のF1はほとんどがタバコメーカーのスポンサーにより、タバコのイメージカラーのマシンが沢山走っていました。
しかし、時代は世界的に禁煙運動の方向に転換。
F1のたばこスポンサーも喫煙を誘発する有害広告とのことで全面的に自粛されることになりました。
現在はタバコ会社からスポンサードを受けるチームが少ない中で、フェラーリはタバコ名やロゴは載せていませんが2019年現在もタバコメーカーからのスポンサードを受けているチームとなります。
また、マルボロ以外にもフェラーリと言えば黄色い貝殻印の「Shell」が有名です。
これは日本でも有名なガソリン販売の「昭和シェル石油」でご存知の方も多いと思いますが大手石油メーカーのロゴです。
2000年以降の強チームは超有名スポンサー!
【津川哲夫の2019私的新車チェック:レッドブル】ホンダPU次第では……と期待させるトータルエアロバランスに優れたマシン https://t.co/7hlg0Wbb9c pic.twitter.com/4Yk02T7zEb
— F1速報 (@F1Sokuho) February 14, 2019
2019年にはアストンマーチンの看板を掲げたレッドブルレーシング。
もちろん名前の通りメインカラーは超有名エナジー飲料の「レッドブル」です。
しかし、スポンサーと言う意味ではちょっと違ってくるかもしれません。
レッドブルレーシングはレッドブル・ルノーやアストンマーチン・レッドブルレーシングと名前が付いていますが、アストンマーチンチームのメインスポンサーとしてレッドブルが付いているわけではなくレッドブルが自社で保有するレーシングチームなのです。
大体は自動車メーカーや有名レーシングチームに企業がスポンサーとして付くF1の世界で飲料メーカーのレッドブルが自社でチームを保有し、そのチームにエンジンを供給しているルノーなどがスポンサーの様にチームに付くという異例のチームです。
ちなみに2019年は自動車メーカーのアストンマーチンがタイトルスポンサーについていますが、マシンはレッドブル自社製・エンジンはホンダ製でアストンマーチンは自動車メーカーでありながらただのスポンサーと言う不思議な状態になっています。
また、セカンドチームにトロ・ロッソホンダが存在しこちらもレッドブル保有の自社チームとしてレッドブルの大きなロゴを入れて走っています。
ピンクのマシンで大注目!新興チームのスポンサーは?
ストロール、レーシングポイントF1への移籍初年度は「違うカテゴリーでレースをしているようだった」 https://t.co/pV0qcmoWo3 #F1 #f1jp pic.twitter.com/upoiVky7zl
— F1速報 (@F1Sokuho) December 19, 2019
2008年から2018年まではフォースインディアとしてF1に参戦し2019年から「レーシングポイントF1チーム」となったこのチームのマシンはパステルピンクを纏ったカラーリングが特徴的です。
チームのタイトルスポンサーはケニアに本拠地を置くオンラインスポーツ賭博企業の「スポーツ・ペサ」、そしてパステルピンクイメージカラーを採用するのはオーストリアの水処理企業の大手BWTです。
BWTは近年様々なスポーツのスポンサーを務めており、スポーツ観戦をしていると見ることもあると思います。
またこのチームのすごい所は所属ドライバーの父親が大富豪で、その大富豪の個人所有チームとなっているところです。
その為、スポンサー以上にチームオーナーが100億円近い出資を行っていて、その資金力に物を言わせて世界中のレース開催サーキットを事前に貸切にして練習やデータ収集を行うなど異例の動きを見せる新しいチームです。
F1マシンを世界中に空輸し、サーキットを貸切にして、走らすだけでもとんでもない消耗費がかかるF1マシンをどんどん走らすなんていくらのお金がかかっているのか想像もつきませんね。
1966年から続く名門チームのメインスポンサーは?
ちなみに俺も9月まで待てなかったので、F1 2019は海外版を頼みました。一様キャリアはウィリアムズでやる予定です#F12019 pic.twitter.com/b4LghPgTEF
— L Y🏁🏎 (@Lywz3581) July 3, 2019
長いF1の歴史の中でフェラーリやマクラーレンなどと肩を並べる名門レーシングチームがウィリアムズF1チームです。
フェラーリやマクラーレンなどの自動車メーカーのレース部門(ワークスチーム)に対して純粋にレース専門のチームとして戦ってきたウィリアムズは過去に沢山のスポンサーと提携し様々なカラーリングのマシンを走らせてきました。
そんなウィリアムズの2019年のカラーリングはブルーとホワイトのグラデーションの施されたマシンです。メインスポンサーはイギリスと南カルフォルニアに本社がある「ROK Brands」が手がける通信事業ブランド「ROKiT」です。
ROK Brandsは他にもアルコール販売やライブストリーミング配信事業など多数の事業を手がける企業です。
また、ROKiTのロゴの下にある「REXONA※レクソーナ」は日本でも「レセナ」の名前で販売されているデオドラントスプレーのブランド名でスポンサー企業は製造販売するユニリーバとなります。
まとめ
他にもF1マシンは毎年スポンサーが変われば様々なカラーリングやロゴで走行します。
そのカラーリングの裏には毎年のチームの事情も絡んでいたりと、レース以外の部分を知ることが出来たりもします。
また、大きなスポンサーだけでなく小さなスポンサーロゴを見ているとかなり色々な企業がスポンサーについているのがわかります。
どんな企業がスポンサーについているのか探してみるのもお勧めですよ!