プロとしてテニスを仕事にしている人のことをプロテニスプレーヤーと言いますが、やはりスポーツの世界で食べていける人ってすごくかっこいいし、テニスをしている人なら憧れを持ちますよね。
錦織選手や大阪なおみ選手の活躍もあり、日本でもテニススクールに通い始める子どもが増えたようです。
そんな大活躍をみせてくれるプロ選手たちは、どのようにしてテニス選手になったのか、これから目指す人はどうすればプロになれるのか、気になっていた人も多いのではないでしょうか。
今回は、どうやったらプロのテニス選手になれるのか調査しました。
プロテニス選手になるためには
錦織選手、強さの秘訣は眠る才能 https://t.co/8H7IG0yXvT 日本史上最高のテニスプレーヤーである錦織圭選手は多くのうらやむ才能を持っているが、どの選手にも負けない極めて重要なスキルが1つある。眠るのが得意なことだ pic.twitter.com/4mrQmqeaJ5
— ウォール・ストリート・ジャーナル日本版 (@WSJJapan) May 30, 2016
まず、大前提としてプロでやっていくためには、テニスが好きという気持ちだけではやっていけません。
テニス一本で生きていくということですから、たくさんの大会に出て実績を残すことです。
多くのプロテニス選手は、ジュニア時代からスクールに通ったり、ラケットを握って遊び感覚で触れ合うなど、幼少の頃からテニスに親しんでいました。
ジュニアの大会も全国でたくさん開催されているので、色んな大会に出場して、成績を残していくことで、良いコーチや指導者との出会いもありますし、新しい情報を得られる機会になります。
また、錦織選手のようにジュニア養成所のテニスアカデミーに留学する方法もあります。
プロになるためには、世界を相手にしなければならないですから、語学力はもちろん、常に海外のハイレベルなジュニアたちと練習が行えることは、良い刺激にもなるでしょう。
プロになるための資格は?
Did time and age favor Roger Federer instead of Novak Djokovic? #Tennis https://t.co/VjGPTII5YV pic.twitter.com/cYrdlCwD1K
— Newslocker Tennis (@news_tennis_com) December 22, 2019
日本人がプロテニス選手になるためには、日本でのある程度の実績と経験があって、テニス協会に申請する必要があります。
まず、日本テニス協会にアマチュア登録をして、JOP(日本オフィシャルポイント)がもらえる大会に出場します。
そして、テニス協会にプロ登録申請をすればOKです。
シングルスで100位以内になれば申請可能で、トーナメントプロフェッショナルに登録することができます。
また、毎年講習会の受講が義務付けられています。
プロ登録するという面でいえば、意外と難しくなさそうに感じますよね。
もっと色んなハードルや成績の基準があるのかと思いきやですが、プロと名乗れる人の中でも、世界で活躍できる人は本当に一握りの世界です。
プロ選手にかかる経費
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テニスはとてもお金のかかるスポーツです。
まして、プロとなれば様々な経費が発生してきます。
プロになる心得として資金面はとても大事な問題ですので、どんなことに経費がかかるのかをみていきましょう。
コーチ費用
一流の選手は一流のコーチをつけます。
さらに、コーチとの相性はとても重要となってきます。
選手が必要になればいつでも駆けつけて、アドバイスや指導を行うので、常に選手と二人三脚で戦うパートナーです。
旅費
世界各国で行われる大会に出場するためには、世界中を飛び回るための旅費が大きくかさみます。
プロになりたての選手はスポンサーがついていない人も多いので、ほとんどを自費で賄わなければならず、飛行機のブッキングやチケット手配など、プロになれば誰かがやってくれるわけではないのです。
用具費
スポーツメーカーとのスポンサー契約で用具等を支給してもらっている選手も多いが、プロとなると、自分仕様に細かいオーダーなども必要になってくるので、オリジナルを作ることで費用がかさみます。
数字を見なくとも、プロ選手がかかる経費の多さがわかりますよね。
実際、ATPツアーを回る一流選手の場合だと、以下の経費がおおよそでかかると言われています。
コーチ費用:1億6000万円
食費:330万
旅費:1600万円
トレーニング費:2700万円
用具費:430万円
その他:540万円
大きく稼ぐことができるが、かかる費用も莫大だということを理解しておくことがプロ意識として大事ですね。
プロとしての適正がある人とは
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元女子プロテニスプレーヤーの千村夏実さんが遊びに来てくれました。
本校テニスコースの学生たちと楽しくボールを打って、ゲームを楽しんでいました。 pic.twitter.com/GvFriwFBWe— 日本工学院スポーツカレッジ (@SportsCollegeNH) September 24, 2017
プロとして自立していくためには、国内だけでなく国際大会にどんどん出場できる体力・技術・フィジカルを持っていなければなりません。
大会に出れれば賞金を稼げるわけではないですし、勝負の世界なので、勝つことがすべてです。
トップ選手ともならない限り、賞金だけで生きていこうと思うと、先ほどの話したようにたくさんの経費が発生するので、年間1000万円以上稼げないと生活するのも大変なのです。
好きなことで食べていくって本当に並大抵の努力ではやっていけない、一番甘くない世界ですよね。
だからこそ、どれだけの覚悟があるのか、気力があるのかが問われます。
また、スポーツの世界にケガはつきものですので、もしケガをしてしまうと大会に出場できなくなり、ランキングを落としてしまいますので、とにかく自己管理が大切なのです。
とはいえ、スポーツ選手の与える影響は大きく、未来の子どもたちに大きな夢や希望を与えます。
自分の姿を通して誰かを輝かせることができる素晴らしい仕事ですね!
まとめ
プロテニス選手の厳しさと魅力を知ることができたでしょうか。
決して簡単な世界ではないですが、スポーツ選手の中でも個人で何でも管理して食べていかなければならない点では、大変さが多い方だと思います。
これからプロを目指している人は、どうして、何のためにプロテニス選手になりたいのかをよく自分と対話して考えることが大事ですね!
自分の子どもをプロにしたいと考えている親御さんは、プロがかかる経費のやりくりをよく理解しておいた方が良いでしょう。
日本は世界で戦えるようなプロ選手の育成にも力を入れていますし、そういう選手も現にどんどん出てきていますので、夢は大きく、世界に向かってこれからもたくさんの日本人選手が生まれること、そして活躍してくれることを期待したいですね!