「フライデーナイトJリーグ」という言葉をご存じですか?
「フライデーナイトJリーグ」とは、土日祝日に行われることが多かったJリーグの試合を金曜日の夜に開催する取り組みです。
2018年シーズンより、導入されたフライデーナイトJリーグは今年で2年目を迎えます。
このJFA(日本サッカー協会)の新たな取り組みがサッカー界にもたらしたものについてお話したいと思います。
導入のきっかけは?
https://twitter.com/J_League/status/966693973535305728
https://twitter.com/J_League/status/966647936036712448
https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1095934391430180864
フライデーナイトJリーグの導入に対して、Jリーグはコメントを出しています。
明治安田生命JリーグフライデーナイトJリーグ。
それは、Jリーグが考えるスポーツ観戦を交えた新たな金曜日の夜の過ごし方。
貴重な土日の時間をサッカー観戦には費やせないすべての人のための、新しいライフスタイルの提案です。
これからは、心おきなく楽しめる仲間との飲み会やデートはぜひスタジアムで!
JリーグがフライデーナイトJリーグを導入したねらいは観戦者数の増加です。
土日祝には、家族サービスをしなければならないなどの、Jリーグ観戦に行けない人のために、金曜の夜に開催をしようとしたんですね。
しかし、当初は導入に対して、各クラブからは反対する意見が多かったようですね。
反対の理由は、やはり平日開催で観戦者が増加するのか疑問に感じる人が多かったようです。
平日に仕事をしている人の割合を考えれば、観戦者数が減少するのではないかという、不安も理解できますね。
各チームの取り組み
https://twitter.com/sambomaster_txt/status/1112659350667948032
https://twitter.com/sanfrecce_SFC/status/1119139898336743431
8/10(金)明治安田生命J1 第21節 FC東京戦(DAZNパートナーDAY)でDA PUMPが来場します! https://t.co/ZRGoGVGdVk #ガンバ大阪 #GAMBAOSAKA pic.twitter.com/mu3dKDSsM4
— ガンバ大阪オフィシャル (@GAMBA_OFFICIAL) July 30, 2018
反対的な意見は多かったものの、導入は決定されました。
フライデーナイトJリーグでは、各クラブも観戦者数増加のために様々な取り組みを行いました。
特に目立ったのは、アーティストとのコラボイベントやハーフタイムショーです。
アメリカのスポーツ界では一般的といえるハーフタイムショーを、各チームは積極的に開催しました。
2019年シーズンの開幕戦「セレッソ大阪VSヴィッセル神戸」の一戦では、NMB48がハーフタイムにライブを行いました。
他にもガンバ大阪の試合では、氣志團がハーフタイムショーをしたり、横浜Fマリノスの試合では、サンボマスターがハーフタイムショーを行ったりしています。
DAPUMPやMAYJといったアーティストもJリーグでハーフタイムショーを行っています。
また前述のセレッソ大阪VSヴィッセル神戸との試合では、フライデーナイトJリーグ限定のユニフォームの配布や、セレッソ大阪のスポンサーの日本ハムが、シャウエッセン入りのスープの無料提供を行いました。
このように、各チームが様々な取り組みを行っています。取り組み内容の特徴としては、サッカーに関心のある人も関心のない人も楽しめるようなイベントが多いことですね。
フライデーナイトJリーグがもたらしたもの
https://twitter.com/hexenpropos/status/1114094511754321922
フライデーナイトJリーグはJリーグに大きく三つのものをもたらしました。
新たなライフスタイルの提供
一つ目は「新たなライフスタイルの提供」です。これまでの土日祝開催では、スタジアムに行くことができなかった人たちに新たな選択肢を与えたといえます。
また、金曜開催にすることで、土日を他のことにあてることができるというJリーグの狙いも、サッカーファンには支持されているようです。
新規顧客の獲得
二つ目は「新規顧客の獲得」です。
各クラブが、フライデーナイトJリーグに合わせて行ったイベント開催で多くの新規顧客を獲得することができました。
アーティストやアイドルとのコラボレーションで、サッカーに関心がなかった人をスタジアム観戦へとひきこむことができました。
実際にスタジアムのアンケートでもフライデーナイトJリーグには「初めて観戦した」という人の割合が多いという結果も出ています。
スタジアム観戦者数の増加
そして三つめは「スタジアム観戦者数の増加」です。
導入当初は観戦者数の増加に懐疑的な人は多かったのですが、蓋を開けてみると、ほとんどの試合が土日開催と同じかそれ以上の観戦者数を記録しています。
2019年のセレッソ大阪とヴィッセル神戸との開幕戦では、4万2221人がスタジアムを訪れました。
まとめ
今回はフライデーナイトJリーグについてのお話でした。
Jリーグがねらうサッカーファンの新たなライフスタイルの提案と、観戦者数の増加は達成されたといえます。
さらに、アーティストとのコラボで新規顧客の開拓にも成功しました。
まだ導入されて2年と日は短いですが、着実に成果を出しています。
今後も各クラブが様々な取り組みを進めて、我々を楽しませてくれると思います。
サッカーに興味のある人もない人も楽しめる空間がスタジアムにはあります。
それぞれの楽しみ方でサッカー観戦してはどうですか。