大観衆の中でプレーしているサッカー選手に憧れる子どもたちはとても多いです。
第一生命が毎年行っている『大人になったらなりたいもの』調査でもサッカー選手は常に上位にランクインしており、2019年の調査でも第1位へとランクインしました。
しかし、プロサッカー選手になれるのはほんの一握りの人たちだけです。
ほとんどの人はサッカー選手になりたいという夢は諦めざるを得ないのが現実です。
スポーツには『する、見る、支える』という大きく分けて3つの関わり方があります。
今回は『支える』立場で、Jリーグに関わる人たちについてお話します。
Jリーグを支える人たちその1『通訳』
現在、Jリーグでプレーする外国人選手や外国人監督は増加傾向にあります。
日本語でのコミュニケーションが取れない選手や監督のコミュニケーションを手助けするのが通訳の人たちです。
通訳に必要な資格は?
通訳の仕事に就くのに資格等は必要ありませんが、大学の外国語学部を卒業していたり、外国への留学経験があると就職活動においては有利になると思われます。
また、通訳の人の中にはフリーで活躍している人もいて、個人で仕事を探す働き方をしている人もいます。
どんな人が向いてるの?
語学力が必要なことは最低条件ですが、語学力プラスアルファの能力が無いとJリーグの通訳になることは難しいでしょう。
ただ言葉を翻訳するだけでは、コミュニケーションの行き違いが起きますのでサッカーの戦術の知識も必要になってきます。
また日本に来る外国人選手の中には、母国との文化や食事の違いでメンタル的に不安定になる選手もいます。
そんな外国人選手の一番近くにいる通訳だからこそ、私生活のサポートをはじめとすると外国人選手のメンタルのケアが出来る能力も必要になります。
Jリーグを支える人たちその2『スポーツトレーナー』
スポーツに怪我はつきものですね。
怪我をした選手のケアやリハビリなどをするために各チームにはスポーツトレーナーがいます。
スポーツトレーナーは選手が、最高のパフォーマンスを発揮するための仕事です。
自分の仕事がチームの勝利や敗北といった結果に直結する仕事なので、責任もありますが、やりがいのある仕事ではないてしょうか。
スポーツトレーナーに必要な資格は?
特に定められた資格はありませんが「理学療法士」や「柔道整復師」などの資格を持つことで、様々な怪我に対応する能力がつきますのでチームから重宝されます。
また、今では「スポーツトレーナー兼通訳」や「スポーツトレーナー兼用具係」などの兼業するパターンもありますので、スポーツトレーナー以外の強みを持っている人が就職活動において有利と言えるでしょう。
どんな人が向いてるの?
医学的な知識が必要になりますので、ある程度の学力が必要になります。
また、リハビリの方法や怪我の治し方も日々発達していきますので、その発達についていくだけの能力も必要になってくるでしょう。
なにより選手や選手の怪我に寄り添い・ケアしていく責任感や、長期のリハビリを提供していく忍耐強さがある人がスポーツトレーナーに向いていると言えます。
Jリーグを支える人たちその3『審判』
サッカーの試合を成立する上で、選手と共に絶対に必要な人材が審判です。
定められた競技規則にのっとって、試合中の選手のプレーを裁いていきます。
サッカーの審判にはプロとして活躍する人もいて、1000万円以上を稼ぐことも出来ます。
しかし、スピーディな展開のプレーを一瞬で判断しなければいけませんし、誤審をした場合には批判の的になることもあります。
審判に必要な資格は?
サッカーの審判には4球から1級までの資格があって、1級審判員の資格を取得すればJリーグの審判を務めることが出来ます。
しかし、1級審判員は数百人単位でいるため、試合の割り当てをしてもらうためには実績が必要になります。
1級審判員の中でも選ばれた人たちはプロとして1000万以上の収入を得ることが出来ますが、プロになれない審判員は試合の割り当てによって、収入は決まりますので安定しません。
本業を他に持っている人がほとんどと、審判だけで生活をするのは厳しいです。
どんな人が向いてるの?
前述の通り、審判は批判の的になることも多いです。
また、試合中にもジャッジに対しての文句は言われます。
文句を言われても、一貫した判断基準を持って試合を進行するメンタルの強さが求められます。
まとめ
今回は3種類の職業に焦点を当てて、Jリーグを支える人を紹介しました。
他にも多くの人の支えがあってJリーグの試合は成立しています。
もちろん一番目立つのは選手でありますが、影で支える人たちにも注目してみてはどうでしょうか?
また選手としてではなくてもJリーグに関わる方法はたくさんあるので、サッカーが好きな人はサッカーを仕事にするために調べてみてはいかがでしょうか?