2019年4月に行われた海外メジャー・マスターズで14年ぶりの優勝を飾ったタイガー・ウッズ選手。
ゴルフをやらない人でも、おそらく彼の名前を知らない人はいないでしょう。
何故タイガーがそれだけ有名であり続けるのか、復活を遂げたタイガーの全盛期はどれほどの強さであったのか、ご紹介していきたいと思います。
世界ランク1位であり続けた期間は?
すべてのプロゴルファーの憧れ“世界最高の夢舞台”「#マスターズ2019」#タイガー・ウッズ 14年ぶり奇跡の復活優勝🎊
BS-TBSでは、本日夕方4時30分から最終日のダイジェストを放送
逆転への流れ、歓喜の瞬間をたっぷりお送りします‼#松山英樹 #小平智 #金谷拓実 のプレーもhttps://t.co/QBKuJwg8kO pic.twitter.com/EiPjoDEGw1— BS-TBS (@bstbs6) April 15, 2019
プロゴルファーの強さを示す最も有効な指標として「世界ランキング」があります。
タイガーはこの世界ランキングにおいて、2005年から2010年にかけて281週間連続で1位を維持し続けました。
それ以外の期間と合わせると通算683週もの間1位を保持しており、これは2位のグレッグ・ノーマンの通算331週を大きく引き離しています。
他の個人スポーツと比べてみても、テニスの世界ランキングで最も長く1位を保持したのはロジャー・フェデラーの通算310週で、やはりタイガーの記録には遠く及びません。
ゴルフ界のみならず、スポーツ界における世界一のプレーヤーはタイガーであると言えるのではないでしょうか。
これまでに獲得した賞金総額は?
‘Tiger vs Phil’: Mickelson finally wins $9 million match https://t.co/IfuCBpPipJ pic.twitter.com/l6561Is8vx
— WBAL-TV 11 Baltimore (@wbaltv11) November 24, 2018
マスターズでの優勝賞金207万ドルを加算し、タイガーの生涯獲得賞金は1億1830万9570ドルとなりました。
この記録については実は、2位のフィル・ミケルソン(9千万ドル)とそれほど大きくは離れていないのですが、ゴルフをやらない人でミケルソンの名前を知っている人はほとんどいないと思います。
タイガーは2000年代の10年間のうちに、全体の3分の2にあたる7千万ドルを獲得しているのに対し、ミケルソンはその額を約25年間かけて獲得しています。
やはり、2000年代における圧倒的な強さが、他のゴルファーとの知名度の差を生んでいると言えるでしょう。
まだ越えていないあと2つの記録
ニクラスがウッズの復活優勝を称賛 メジャー最多勝利更新も期待#ジャック・ニクラス #タイガー・ウッズ #ザ・メモリアルトーナメント
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他を圧倒し続けていたタイガーですが、未だに越えられていない2人の偉人の記録があります。
<h3>タイガー・ウッズが達成していない記録1</h3>
その一つが、アメリカツアーでの通算勝利数。
これはサム・スニードが持つ82勝が最多でしたが、千葉県で開催されたアメリカツアー「ZOZO Championship」でタイガーが優勝したことでついに並びました。
タイガーがスニードの記録を上回る日は近いかもしれません。
<h3>タイガー・ウッズが達成していない記録2</h3>
もう一つが、メジャーでの通算勝利数。
これは帝王ジャック・ニクラウスの持つ18勝に対し、タイガーは2019年のマスターズを入れて現在15勝。
メジャーは年に4回しか開催されないので、今の調子を維持し年に1回ずつ優勝できたとしても記録を上回るのは4年後、タイガーは48歳になっています。
メジャーの最年長優勝記録がちょうど48歳4か月ですので、不可能なことではありません。
タイガーがニクラウスを越えることができるのか、これから注目が集まるところだと思います。
タイガーがゴルフ界に与えた影響
タイガー・ウッズ復活!ガッツポーズ出た/写真特集#TheMasters #マスターズ2019 #タイガー・ウッズhttps://t.co/nmh4evqMLJ
— 日刊スポーツ (@nikkansports) April 14, 2019
タイガーはその強さによって自身の価値を高めただけでなく、ゴルフ界そのものに大きな影響を与えてきました。
賞金
マスターズを例にとると、1995年頃の優勝賞金は40万ドル前後でした。
しかし1997年のタイガーの初優勝によって注目度が急激に上がったことで、2001年には108万ドル、2011年には144万ドルへと増えていきました。
その他のアメリカのトーナメントにおいても、タイガーが活躍した2000年代に大幅に増額され、試合数自体も増え続けています。
飛距離
それまで、プロゴルファーといえば中年太りをした一般人と変わらない体格でしたが、そのような中で、タイガーだけは誰よりも筋力トレーニングに打ち込み、誰にも負けない飛距離を得ました。
それを見ていた周囲の選手やジュニア世代が筋力トレーニングの重要性を認識し始め、今では、ポロシャツの裾がはち切れそうなほど太い腕をしているプロゴルファーが数多くいます。
飛びすぎるゴルフクラブの反発係数の規制や、ゴルフコースを長く改造しなければならないといった議論も、タイガーほどの飛距離の選手が現れなかったら起きていなかったでしょう。
まとめ
タイガーは2000年代に圧倒的な力を発揮しその名を轟かせたことで、今でも1勝を挙げるたびに世界が注目するスタープレーヤーです。
今後も記録を伸ばし続け、新たな世代からも「ゴルフと言えばタイガー」と思われる存在であり続けてほしいと思います。